咬合性外傷は生理的な許容量を歯にかかる力が持続的にかかると起こります。
歯周病の多くは感染症ですが重度の歯周病に移行する要素も咬合性外傷の影響が大きいです。
咬合性外傷は、一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷に分類されます。
一次性咬合性外傷ー歯並び(開咬、不正歯列、低位咬合)、歯ぎしり、クレンチングによる。
二次性咬合性外傷ー歯周病が進行して支持骨を失い動揺による外傷による。
歯周病治療において咬合性外傷は原因ともなり、また治療においては妨げにもなりますので治療が困難となるケースが多く見られます。
治療法としては、ナイトガードの装着、矯正治療を行う。
歯の高度動揺、欠損があり咬合の支持が失われている場合ではコーヌスデンチャー、インプラント治療があります。
また、支持組織の再生のため、垂直性の骨吸収、根分岐部病変への歯周再生治療が必要です。