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インプラント周囲炎、インプラント周囲粘膜炎への対応

名古屋市中区栄松坂屋隣、高山歯科室、歯周病専門医、インプラント専門医の高山です。

インプラント治療後にインプラント周囲炎、インプラント周囲粘膜炎が起こるか可能性はゼロではありません。

粘膜の炎症に限局したものがインプラント周囲粘膜炎、周辺骨の吸収を伴った炎症がインプラント周囲炎です。

これらは清掃不足、誤った清掃法、全身疾患、免疫の変化、不適切なインプラント上部構造などによって起こります。

粘膜のみの炎症の場合、原因除去で改善が見られ健康な状態に戻ります。

インプラント周囲炎のように骨の吸収が見られる場合は、歯周病と同じく周辺に深い溝ができ細菌のコントロールが不可能になってしまっています、炎症は続いた状態になるため外科的な対応が不可欠です。

対処法は大きく3つに分かれます。

1.状態を放置してインプラントを支える骨がほとんど失われた場合はインプラントの除去、その後は新たに骨造成手術を行いインプラントを行う方法。

2.インプラントの表面を物理的にも化学的にも清掃して粘膜が下がった状態にするそのことで溝が浅くなり、細菌のコントロールがしやすく炎症が起こらなくする方法

3.インプラントの表面を物理的にも化学的にも清掃して吸収した部位に骨造成手術を行い元の吸収する前に戻す方法

以上の処置にて対応します。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎により骨吸収した状態、インプラント表面と周囲組織をきれいにした状態

インプラント周囲炎の治療

インプラント周囲をデブライトメント(清掃)して骨造成治療


このような炎症は10年、20年、30年健康で経過したインプラントでも起こります、起こらない場合がほとんどですが術後のメインテナンスは重要です。