歯周組織再生治療とはどのような治療法でしょうか。
歯周病は歯周病原菌の内毒素、外毒素により免疫反応の結果、歯周組織いわゆる歯根膜(歯と歯槽骨を結びつける
もの)がコラゲナーゼにより破壊それに伴い歯根表面のセメント質が壊死、骨の吸収が起こる疾患です。
歯周病で失われた組織を再生して元に戻して行く治療法です。
1990年までの歯周病治療は主に切除療法でした、それは歯周ポケットを浅くして炎症をなくすことを目的と
して行いました。
当院で歯周組織再生治療を行い始めたのは1994年からになります。当時はGORE-TEXメンブレインを使用し
た再生治療を行っていました。
歯周病の再生治療はどの組織の再生治療なのでしょうか?
再生させる組織は3つになります。
1.セメント質
2.歯根膜
3.歯槽骨
最初に再生されるのは、セメント質と、歯根膜です。セメント質は歯根の表面の薄い硬い層です。歯根膜はセメン
ト質から歯槽骨に伸びている繊維性の細胞です。その後に歯槽骨の再生が起こるのです。
歯周組織の再生治療を行うための条件
1.歯周病による炎症が無い状態までの初期治療が終了
2.口腔衛生状態の改善
3.歯の動揺が無いこと
4.付着歯肉がある
5.骨の欠損が適応症である
6.内科疾患有無
等以上の条件をクリアしている必要があります。
現在治療で使用している歯周再生治療方法
1.リグロス
2.エムドゲイン