名古屋市の栄にある高山歯科室です。
歯周病は世界で感染者数が最も多い病気と言われており、日本人が歯を失う原因第1位の病気です。そんな歯周病ですが、なりやすい人、なりにくい人がいることをご存知でしょうか?
今回は歯周病になりやすい人の特徴についてご紹介していきます。
▪️歯周病になりやすい人の特徴とは?
歯周病になってしまう原因は様々あり、何らかの原因1つが全ての原因ではなく、いくつかの要因が重なって歯周病のリスクが高まることに繋がります。歯周病になりやすい人の特徴を知り、歯周病になるリスクを最小限に抑えましょう。
①日々の歯磨きを怠る方
歯磨きをあまりしない人は歯周病のリスクが高まります。
歯磨きを怠り、歯垢が多く残っていると口の中の細菌が増殖します。細菌が増殖することで歯茎に炎症を起こし、歯肉炎になります。
歯肉炎は初期段階の歯周病です。
②効果的な歯磨きができていない
歯磨きを毎日していても、効果的なブラッシングができていなければ口の中の歯垢は除去しきれず残ります。歯垢が残ると結局上記でお伝えした通り、細菌が増殖し、歯周病のリスクへ繋がります。
③歯並びが悪い方
歯並びが悪いことで凹凸部分の歯磨きがしづらく歯ブラシが届きにくい所はどうしても歯垢が落としきれません。結果、細菌が増殖し、歯周病のリスクを高めます。その他では、歯並びの状態によっては口呼吸になります。口呼吸は乾燥した空気を直接口に取り込むため、唾液が乾燥し、唾液の自浄作用(歯周病菌を唾液で洗い流し歯茎を歯周病から守っています)を阻害します。なので歯並び関係なく口呼吸になっている方も歯周病になりやすいと言えます。
また、噛み合わせも歯周病リスクを高める要因の一つです。噛み合わせが悪いことで噛んだ時に特定の歯に大きく負担をかけてしまい、その歯を支える歯肉にダメージを与え、炎症を起こし、歯周病になる可能性があります。
④喫煙者
ある統計データでは歯周病にかかる危険はタバコを1日10本以上喫煙すると5.4倍、喫煙年数が増えればその分さらに上昇し、重症化しやすい傾向にあると言われています。
タバコにはニコチンや発癌性物質などの様々な有害物質が含まれており、免疫力低下や傷口を治す機能の低下を招きます。免疫力の低下によって、歯茎の抵抗力が弱まり、細菌への抵抗力が弱まります。
その他では喫煙によって有害物質が歯に付着することで歯垢が付着しやすくなったり、歯茎の血行が悪くなり、酸素や栄養が十分に行きわたらなかったりと歯周病のリスクを高めます。
⑤女性は男性より歯周病のリスクが高い
女性の方が歯周病になりやすい主な原因は女性ホルモンに関係があります。歯周病の原因菌の中には女性ホルモンを好む細菌がいます。女性ホルモンの分泌が増えることでその細菌が増殖し、歯周病のリスクを高めます。女性ホルモンが活発になる妊娠時は特に注意が必要です。
⑥ストレスを抱え込みやすい方
強いストレスにさらされると、自律神経のバランスが崩れてしまい、本来備わっている免疫力の低下や唾液の分泌量を低下させます。また、ストレスは食いしばりや歯ぎしりを引き起こす原因にもなるため、歯を支える歯周組織に負担をかけ、歯周組織を弱めてしまい歯周病を悪化させることに繋がります。
⑦糖尿病の方
糖尿病になってしまうと抵抗力の低下や組織の修復力の低下に繋がります。高血糖になると、唾液の分泌量を低下させ、口腔内の乾燥を招き、唾液の作用が低下するため、歯周病の原因菌の繁殖を促してしまいます。
⑧歯科医院で定期メンテナンスを受けていない方
歯科医院に行くのは歯が痛い時だけという方も多いのではないでしょうか?ご自身でどんなにしっかり歯磨きを行なったとしても磨き残しは存在します。磨き残し部分にはどんどん汚れが溜まってしまいます。
定期的に歯科医院にて専用の器具を使用し、ご自身では取り除けなかった汚れを除去してもらう事、ご自身だけで歯周病予防をするのではなく、プロの力を借りることが歯周病のリスクを避ける最も効果的な方法です。
▪️歯周病になりにくい人は?
歯周病になりにくい人は言うまでもなく、なりやすい人と真逆な人です。
しっかりと歯周病になりやすい人の特徴を把握し、当てはまる点があれば極力改善に努めましょう。
また、改めてお伝えしますが、一番は歯科医院で定期的にメンテナンスを行うことです。
歯磨き一つにしてもしっかり磨けているかはご自身で判断しにくい物です。歯科医院では普段しっかり磨けているかのチェックや正しい磨き方の指導もしてくれます。
自己判断に頼り切らず、必ずプロの手を借り、歯科医師と二人三脚で歯周病予防を行なっていきましょう。
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