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赤ちゃんの指しゃぶりは歯並びに関係する?

名古屋市の栄にある、高山歯科室です。

指しゃぶりは歯並びに悪影響を及ぼす可能性があることを知っていましたか?

赤ちゃんの頃は当たり前だからとそこまで気にしない方がほとんどかと思います。しかし、子供が大きくなるにつれて、「いつまで指しゃぶりするんだろう?」「そもそもいつまでにやめさせるべきなんだろう?」と考える親御さんは多いと思います。

そこで、今回は指しゃぶりのメリットデメリット、いつまでにやめさせるべきかなど、詳しく紹介していきます。

 

▪️そもそも赤ちゃんが指しゃぶりをする理由は?

赤ちゃんの指しゃぶりはごくごく自然な行動です。生まれた後、母親のおっぱいを吸う行動が指や手をしゃぶる原始反応の一つであり、自分の気持ちを落ち着かせたり、安心するといった理由から指しゃぶりが行われます。

生後4ヶ月頃までは無意識に指しゃぶりをしています。5ヶ月以降になると物を手に取ってしゃぶったりすることで味や形などを学習していると言われています。

個人差はありますが、1歳以降になると口よりも手を使って物で遊ぶようになるため、指しゃぶりへの意識が徐々に薄れ、眠たい時だけ指しゃっぶりが行われるようになります。

 

▪️指しゃぶり自体させない方がいいというわけではない!

冒頭で指しゃぶりは歯並びに悪影響があるとお伝えしましたが、全くしない方がいいというわけではありません。それは、指しゃぶりを行うことで得られるメリットもあるからです。

指しゃぶりには気持ちを落ち着かせたり安心するといった効果があること、口で物や指などの味や形を覚えるといったように成長を促すことはお伝えしましたが、それだけではなく、舌の感覚も楽しんでいます。

目で確認し、口に持っていく、口の中で感覚を知るなど、発達が促されるため、それは遊びに繋がります。赤ちゃんからすると指もおもちゃの一つなのかもしれません。

 

▪️指しゃぶりはいつまでにやめさせるべき?

指しゃぶりにはメリットもあるため、1歳頃までは思う存分やらせてあげましょう。3歳頃になると歯並びへの悪影響が懸念されるため、1歳~2歳半の間でやめさせるようにしたほうがいいと言えます。

具体的な歯並びへの悪影響は、指を吸う力が上顎の歯列が狭くなったり、上顎と下顎の噛み合わせがずれてしまい、出っ歯や開咬になる可能性があります。

▪️歯並び以外にも悪影響がある?

指しゃぶりが歯並び以外に直接的な悪影響を及ぼすわけではなく、歯並びが悪くなることで、歯並び以外にも悪影響を及ぼします。

具体的には、出っ歯になったり、歯列が乱れることで、容姿にも影響が出てしまったり、虫歯になりやすい、発音がうまくできないといった影響を及ぼすケースがあります。

▪️指しゃぶりはどうやってやめさせる?

指しゃぶりを辞めさせるといっても、どうやって辞めさせたらいいかわからないという親御さんも多いと思います。

1歳以降でも指しゃぶりが続いている場合は、退屈していたり、遊ぶ機会が少ないことが影響している可能性があります。

1歳頃で自然に指しゃぶりが少なくなるのは遊ぶ機会が多くなり、指しゃぶりへの意識が薄れ、遊ぶことに意識が向いているためです。

指しゃぶりへの意識を薄れさせるために、遊ぶ時間を作る。または、遊ぶ時間を増やすだけでも指しゃぶりを辞めさせる行動に繋がります。特に指を使った遊び(積み木やブロック遊び)をすると手持ち無沙汰にならず、指しゃぶりの時間も徐々に少なくなります。

その他では不安にさせないため、スキンシップを多めに取ったり、絵本を読み聞かせることも良いでしょう。

それでも辞めない場合は爪に塗る専用の苦いマニュキュアといった方法もあります。

また、3歳以降では、ある程度理解力も付いており、無理にやめさせようとするとストレスがたまり、逆に指しゃぶりの頻度が増える可能性があります。

いきなりやめさせるのではなく、少しづつ指しゃぶりの頻度を減らすことから始めましょう。