名古屋市の栄にある、高山歯科室です。
歯に黒い点がある・・・黒い何かが詰まっている?
と疑問に思ったことはないでしょうか?
取ろうとしても取れないし、虫歯かもとほとんどの方は考えるのではないでしょうか?
そこで今回は、歯に黒い点ができる原因などを詳しく紹介します。
▪️歯の表面が黒くなる原因
皆さんが考える通り、歯に黒い点ができるのはむし歯の場合がほとんどです。しかし、その他にも様々な原因が考えられます。順番に見ていきましょう。
・むし歯
むし歯菌は歯のエナメル質を溶かす過程で、食べ物や飲み物に含まれる色素を吸収します。
色素をむし歯菌が吸収することで歯に色が付き、黒く点のように見えます。
・黒ずんだ歯石
白いイメージが強い歯石ですが、黒くなる場合もあります。
歯茎からの出血や滲出液といったミネラル成分が、プラークと混ざり石灰化することによって歯石が黒ずみます。
・単なる着色汚れ
色の濃い食べ物や飲み物、タバコによるヤニなどで歯が着色され、黄ばんだり黒ずんだように見える場合があります。この着色汚れが黒い点のように見えることがあります。
・詰め物の境目の黒ずみ
以前治療した箇所の詰め物が劣化することで、詰め物と歯の境目が黒ずむ場合があります。
金属の詰め物は劣化することで成分が溶け出し、歯や歯茎が黒くなる可能性があります。
また、プラスチックの詰め物であれば変色を起こし、茶色や黒いシミのようにみえることもあります。
その他では、詰め物の劣化によって、歯との境目に隙間ができてしまい、その隙間に汚れや細菌が蓄積され、黒く見えるといったこともあります。
・食べ物が詰まっているだけ
単に歯の隙間や窪みに黒い食べ物が詰まっただけの場合もあります。特にチョコを食べた後などは歯の溝に詰まって黒い点のように見えます。この場合は歯磨きで簡単に除去できます。
▪️黒い点は自分でとってもいい?
もちろん単に食べ物が詰まっている場合は歯磨きやフロス、糸ようじなのでとってもらって構いません。
しかし、原因が別にある場合はご自身で無理に取ろうとせず、歯科医院に相談しましょう。
無理に取ろうとすることで、歯や歯茎を傷つける恐れがあります。
そして、どうにかその場は除去できたとしても、根本的な解決になっていないことを理解しましょう。
上記で述べた通り、歯に黒い点ができる原因は様々あり、黒くなるということは口腔内になんらかのトラブルが発生している証拠です。
根本的な原因を解決しない限り、また同じように黒い点ができます。
そして、虫歯や歯茎からの出血、詰め物の劣化はさらに大きなトラブルにつながるため、必ずご自身だけで解決しようとせず、歯科医院に相談するようにして下さい。
▪️黒い点の治療法
・むし歯
むし歯の進行状態にもよりますが、ほとんどの場合は軽度なことが多く、黒い部分を取り除き、詰め物を行う治療になります。
・黒ずんだ歯石
黒ずんだ歯石自体は、通常の歯科医院で行う歯石除去によって取り除きます。
しかし、歯石除去だけでは黒ずむ根本的な原因は解決できないため、放置するとまた黒ずみます。
しっかり根本的な原因を追求し、治療することが重要です。
歯茎から血が出る場合は歯周病が考えられるため、必ず放置しないようにしましょう。
・着色汚れ
着色汚れは歯科医院でクリーニングを受けることで改善できます。着色汚れは正しい歯磨きが行えていない証拠でもあるため、再発防止やむし歯予防のためにもブラッシング指導してもらいましょう。
・詰め物
詰め物による黒ずみの場合は、新しい詰め物に交換する治療を行います。主な原因は劣化によるものなので必ず交換しましょう。放置することで大きな問題につながります。
早めに相談するようにしましょう。
・食べ物の詰まり
単に詰まっているだけなので歯磨きで除去することができますが、頻繁に詰まるようであればむし歯や歯周病の可能性も考えられます。
一度歯科医院に相談することをおすすめします。