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素人でも虫歯は見分けられる?

名古屋市の栄にある高山歯科室です。

歯に痛みを感じ、「虫歯かも?」と鏡で痛い部分を見た経験は誰しもあるかと思います。

歯に痛みが出ている段階では、虫歯は進行してしまった状態の可能性が高く、黒ずんでいたり、穴が空いていたりと見ただけでも違和感に気づくことは可能です。

しかし、痛みが出る前は虫歯かどうか見分けがつかない場合がほとんどなのではないでしょうか?

そもそも痛みが出てから「虫歯かも?」と意識する方がほとんどなのではないでしょうか?

もちろん、歯科医院にて定期検診を行なっている方は必然的に歯科医師から指摘があるため、気付くのですが、なかなか忙しくて定期検診に行けていない方も多いと思います。

そこで、今回は虫歯の見分け方についてご紹介します。

この機会に、一度ご自身でチェックしてみましょう。

 

▪️虫歯の段階ごとでの見かけ方

 

ご存知ではない方も多いかも知れませんが、一言で虫歯と言ってもCOC4と段階があります。

わかりやすく段階に応じての見分け方をご紹介します。

 

CO(初期虫歯)

COは発生してまもない虫歯のことです。

初期う蝕と言われ、治療が必要な状況ではありません。この段階では進行を食い止めるため、予防処置が行われます。

具体的にはブラッシング指導を行い、正しい歯磨きが行えるようにしたり、場合によってはフッ素塗布を行います。

初期虫歯を見分ける特徴は、「歯の表面が白濁していたり、白斑がある場合」「歯と歯茎の境目が白い」「歯の表面がざらついている」といった特徴があります。

 

C1(エナメル質の虫歯) 

C1の段階では虫歯がエナメル質にとどまった状態です。

多少歯に穴があいていて、痛みは全くありません。治療については個人差があり、虫歯のなりやすさや、歯磨きが正しく行えるかなどその方の状況によって、少し削って詰め物を行うか、予防処置で経過観察を行うかに分かれます。

エナメル質の虫歯を見分ける特徴は、「歯が部分的に黒く変色している」「歯に穴があいているように見える」「食事で食べかすが詰まりやすくなった」といった特徴があります。

 

C2(象牙質の虫歯)

C2の段階では象牙質まで虫歯が侵入している段階です。

症状としては冷たいものがしみたり、歯の穴が目立つようになります。痛みも感じ始め、この時点で「虫歯かも?」と気付く方も増えます。ここまで来ると必ず治療が必要になり、歯を削って詰め物を行ったり、場合によっては被せ物を行う場合もあります。

象牙質の虫歯を見分ける特徴は、「歯の黒い変色が大きくなっている」「歯の穴が目立つ」「冷たいものや熱いもの、甘いものがしみる」「痛みがある」といった特徴があります。

 

C3(神経に到達した虫歯)

C3は虫歯が神経まで到達した段階になります。

痛みが一番強い段階になり、神経・血管を蝕んでしまっていす。ここまで来ると神経を残すことは不可能に近く、根管を掃除後、虫歯菌を薬剤で消毒して根管内を専用の薬でふさぐ治療を行います。

神経に到達した虫歯を見分ける特徴は、「眠れないぐらい痛みがある」「なにもしなくても痛い」「歯茎に腫れ物ができてる」「痛み止めでも治らない場合がある」といった特徴があります。

 

C4(歯冠が崩壊)

歯髄が虫歯によって完全に侵食された状態です。

歯冠はほとんど崩壊していまい、歯根までも虫歯が進行しています。歯自体残すことは不可能に近く、抜歯が必要になることがほとんどです。

歯冠崩壊を見分ける特徴は、「痛みが消えた」「文字通り、歯の冠が崩壊している」

といった特徴があります。

 

▪️初期の虫歯を見つけたら?

 

セルフチェックを行なってみて、初期の虫歯に気付けた方は歯科医院に相談するようにしましょう。

COの段階では治療は必要ないとお伝えしましたが、虫歯の進行を食い止める必要があります。

自己判断に頼らず、プロに相談してしっかりご自身の口腔内状況を理解した上で予防に努めましょう。

忙しくなかなか歯科医院に行けない方は、フッ素配合の歯磨き粉を使用したり、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを使って歯垢除去率の改善に努め、時間に余裕が出来次第、歯科医院に相談することをお勧めします。