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上唇小帯(じょうしんしょうたい)って?検診で指摘されたけど大丈夫?

名古屋市インプラントクリニック高山歯科室です。

突然ですが、上唇小帯をご存知でしょうか?

上唇小帯の状況によってはお子様の検診で指摘を受けることも少ないくない部分です。

普段あまり聞き慣れない言葉ですが、低年齢では上唇小帯が長かったり、太かったりということは良くあり、指摘を受けた親御さんからすると心配になった方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、上唇小帯についてや付着異常についてお話ししていきたいと思います。

 

▪️上唇小帯付着異常(上唇小帯短縮症)ってなに?

付着異常を説明する前に上唇小帯についてお話しします。

上唇小帯とは上前歯の中心にある筋のことを指し、この筋が上前歯の歯と歯の間に入り込んでいたり、通常よりも低い位置に付着しているといった場合がります。

このような場合を上唇小帯付着異常と言われ、お子さんの検診の際などに指摘されることは少なくありません。

指摘を受けた親御さんは心配になるかもしれませんが、過剰に心配する必要はありません。

低年齢であれば上唇小帯が太いのは当たり前で、大抵は顎の成長と共に位置が上に移動し、徐々に改善されていきます。

しかし、もし成長しても上唇小帯が改善されない場合は注意が必要で、場合によっては治療も必要になる可能性があります。

 

▪️改善が見られない場合はどうする?

成長によって改善されたかどうかを判断するタイミングは前歯の永久歯が生え変わる6~7歳程度を基準にしましょう。

この年齢を過ぎても上唇小帯の改善が見込めない場合は治療が必要になり、切除を行う場合もあります。

切除と聞くと心配になるかと思いますが、処置自体は比較的簡単で

流れは、まず麻酔、上唇小帯に切れ目を入れ硬い部分を切除します。

その後止血を行い縫合、1週間後に抜糸をして術後は経過観察を行いながら後戻りに注意して完治となります。

 

▪️切除が必要なのにも関わらず上唇小帯を放置したら?

上唇小帯付着異常にも関わらずそのまま放置すると様々なリスクがあります。

具体的には歯並びに悪影響を及ぼす場合や、永久歯に生え変わっても前歯の歯と歯の間に上唇小帯が入り込んでいることですきっ歯状態になる可能性もあります。

その他では、歯茎と歯に隙間が生じることでブラッシングやフロスがしづらく虫歯や歯周病になりやすくなったり、状態によっては発音障害や唇の開閉不全などに繋がることもあります。

もしも検診などでお子様が上唇小帯を指摘されている場合は適齢期まで待ち、自己判断せずにちゃんと歯科医師に相談するようにしましょう。

 

▪️検診で指摘されたけど改善されるかは適齢期まで待つしかできない?

成長と共に改善するといってもやっぱり心配と思う親御さんは多く、何かできることはないかと考える方も多いかと思います。

成長と共に改善するケースがほとんどなのは事実ですが、100%改善する物でもありません。

どうしても心配な方は歯が生え変わる前の段階であれば口腔内のストレッチなどを続けることが有効と言われています。

詳しいストレッチ方法は歯科医院に相談してみましょう。

 

▪️切除することですきっ歯は改善する?

残念ながら永久歯に生え変わった状態ですきっ歯になっている場合は切除したとしても自然にすきっ歯が改善される可能性は少なく、矯正治療で改善を行う場合がほとんどです。

しかし、生え変わる前段階であれば切除することで上唇小帯付着異常が原因で起こるすきっ歯は避けることはできます。

 

▪️切除すると顔つきが変わるってホント?

切除で顔つきが変わると耳にしたこ方もいると思います。

これは実は、噂ではなく事実です。

上唇小帯を切除するとつっぱりがなくなり、ガミースマイルや笑う時に口角が上がりにくくなってしまう場合がごく稀にあると報告されています。

必ずしも顔つきが変わるわけではありませんが、可能性が0ではないため、切除をおすすめするのではなく患者さんの要望を聞いた上、あくまで最終手段として切除が行われています。

・関連ブログ:舌小帯(ぜつしょうたい)異常って?検診で指摘されたけど大丈夫?

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