名古屋市インプラントクリニック高山歯科室です。
突然ですが、舌小帯異常(舌小帯短縮症)をご存知でしょうか?
お子様の検診で指摘される事もあるため、聞き覚えのある親御さんも少なかずいるかと思います。
しかし、意外に知られておらず、どのような状態でどんなリスクがあるのかなど詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
今回は検診でも指摘される場合がある舌小帯について詳しくご紹介していきたいと思います。
▪️そもそも舌小帯って?
舌小帯は舌の裏側についている筋のことを指します。
この舌小帯は筋の長さに個人差があり、長さが極端に短かったり、舌の先端と近い位置に付着していると様々なトラブルを引き起こす原因になってしまうと言われています。
このような状態を舌小帯異常(舌小帯短縮症)と言われ、判断基準としては舌を前に出した状態にすると舌がハート形の用に見えるという特徴があります。
▪️舌小帯異常だとどんなリスクがある?
舌小帯の長さが短かったり、舌の先端に近いことで舌の動きに制限がかかります。そうなると発音障害が出たり、食べ物を飲み込む力にも制限がかかる場合があります。
その他にも顎が小さくなりやすくなったり、下の歯並びに悪影響を及ぼす可能性もあります。
舌の位置は通常上顎面に接した状態が正常ですが、舌小帯が短いことで舌の位置が逆に下顎面に接した状態になることが多くなり、口がポカンと開いた状態になりやすかったり、口呼吸になりやすく風邪をひきやすくなってしまう場合もあります。
また、赤ちゃんの場合は舌小帯異常が原因で乳房への吸い付きが浅くなる場合があり、吸い付きが弱いため、哺乳不十分のまま疲れて寝てしまい体重がなかなか増えないなんてこともあります。
▪️舌小帯異常の治療方法は?
舌小帯異常の治療方法には主に2種類あり、機能訓練と手術があります。。
軽度の場合は機能訓練で改善されることがあり、具体的な訓練方法は舌を上顎に吸いつけたり、口を開けたり閉じたりしながら舌を動かす運動を続ける、舌の動きを広げるエクササイズ、発音トレーニング、口周りの筋肉バランスを整える訓練などが行われます。
重度の場合は機能訓練で改善は見込めず、舌小帯を切る手術(舌小帯伸展術)を行うことになります。
手術の流れは、局部麻酔を行い、舌小帯を切った後、縫合止血を行います。翌日に傷口の状態を確認し、問題なければ1週間後には抜糸して癒着防止のためストレッチを行なって頂くことになります。
▪️まとめ
いかがだったでしょうか?
舌小帯異常はあまり聞き慣れない言葉ですが、実はお子様の20人に1人は舌小帯異常が確認されていると報告されています。
舌小帯異常は残念ながら自然に治ることはごく稀で、ほとんどの場合、自然に治ることはありません。
もしも検診で指摘された場合はお子様の将来のためにも放置はせず、必ず歯科医院に相談し適切な治療を受けるようにしましょう。
・関連ブログ:上唇小帯(じょうしんしょうたい)って?検診で指摘されたけど大丈夫?
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