名古屋市インプラントクリニック高山歯科室です。
歯科医院で聞こえる音はざまざまあり、皆さんが聞き覚えのある「キーン」という音には抵抗感を覚える方も多いのではないでしょうか?
その音の一つに「ピピピ」と言う音があります。
根管治療を経験された方は聞いたことのある音ですが、聞きなれない音に不安を思える方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、この「ピピピ」の音についてご紹介します。
▪️根管治療ってなに?
根管治療自体あまり聞き覚えのない治療名かもしれません。
根管治療は簡単にお伝えすると歯の根っこの治療を指します。
根管治療には2種類あり、抜随と言って、炎症が起こしてしまった歯の神経(歯髄)を取り除き、炎症がこれ以上悪化しないようにする治療と、感染根管治療と言われ、進行してしまった虫歯や破折と言った外傷や歯周病、さらには以前治療した根管の再感染など様々な原因で歯根が細菌感染を起こした場合に、細菌や汚染物を取り除く治療があります。
また、精密根管治療(マイクロエンド)と呼ばれる自由診療で行われる根管治療は、通常のレントゲン写真に加えてCTなどのより精密な画像を撮影したり、ラバーダムというカバーを使用した上で、マイクロスコープを使いより正確に見落としなく短期間で治療を終えることができる方法で、保険では使用できない様々な材料を使用できる治療でもあります。
▪️「ピピピ」音の正体は?
従来の根管治療ではレントゲン写真は撮るものも、経験や感覚を元に肉眼で確認しながら神経を抜き、根管の掃除を行っており、歯科医師の経験や技術に左右される治療だったと言えます。
しかし、神経は細く、複雑な形状をている上、人それぞれ細さ、長さ、形状も異なっています。
そんな中、肉眼で細菌が侵食された箇所を見るだけではその深さなどを判断することは難しかったのが現実でした。
そのため意外かもしれませんが、過去に一度治療した歯にも関わらず再度治療が必要になるケースや、抜歯が必要になったりと再発トラブルを引き起こすケースがありました。
しかし現在では「根管長測定器」と呼ばれる根管の深さを測定する機械が開発され、歯根の根の先まで消毒剤を行き渡らせたり、充填材を詰めることは容易になり、根管治療の精度が格段にアップしました。
この根管長測定器が出す音が「ピピピ」の音の正体であり、根管近くになると「ピピピ」という電子音で教えてくれます。
これが根管治療で聞こえる「ピピピ」の音の正体です。
根管長測定器は現在では根管治療に必要不可欠な器具であり、根管治療の精度を上げるにはなくてはならない存在となっています。
▪️歯科医院で聞こえる音を知ろう
冒頭でもお伝えしましたが、歯科医院で聞こえる音には様々あります。
音によっては不安や恐怖を感じる音があるかと思いますが、音を知ることでどのような治療を行なっているか把握できるようになります。
最近歯科医院では治療の際に配慮の一環としてタオルなどで目隠しをする歯科医院も多く、今何をしているのか、聞きなれない音だけ聞こえて不安という方も多いのではないでしょうか?
治療の音を知ることで治療状況が多少でも把握でき、患者さんの負担軽減に繋がるかもしれません。
歯医者は怖いと言うイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、少しでも不安を感じず治療が受けられるようになれば嬉しく思います。
関連ブログ:抜歯が必要とされた歯を残す治療
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