名古屋市インプラントクリニック高山歯科室です。
セラミックには虫歯治療で行う詰め物、被せ物の他にもセラミック矯正と言われる矯正方法があります。
詰め物、被せ物の素材には様々な種類があり、矯正の方法も様々あります。
そんな中、ネットやSNSでは「セラミックは絶対ダメ」と言う投稿が多く存在し、詰め物、被せ物のセラミック治療とセラミック矯正が混同している方もいるかもしれません。
今回は、セラミックが絶対ダメと言われている理由について、詰め物、被せ物目線とセラミック矯正目線でお話ししていきたいと思います。
▪️詰め物、被せ物のセラミックがダメと言われている理由
虫歯治療で行われる詰め物、被せ物には銀歯やレジンと言った保険適応の素材が一般的ですが、セラミック素材で行うこともできます。
セラミックの場合は自費診療になりますが、審美性に優れ、天然の歯のような見た目を実現できます。
その他にも虫歯の再発リスクが少なかったり、金属アレルギーの心配がないなどメリットは多い反面デメリットも存在します。
ではどのようなデメリットが理由でセラミックが絶対ダメと言われているか見ていきましょう。
・歯を削る量
治療で詰め物、被せ物が必要になる場合、どんな素材を選択しても多少歯を削ることになります。
しかし、セラミック素材には瞬間的な強い衝撃に弱い特徴があり、それを補うため、あえて素材に厚みを持たせて制作することになります。
そのため銀歯やレジンなどの素材に比べて多く天然の歯を削る可能性があります。
・壊れる可能性がある
事前にお伝えしましたが、セラミック素材は瞬間的な強い力に弱い特徴があります。
銀歯などの金属の場合は基本的に割れることはありませんがセラミックの場合はあまりも強い力が加わると割れる可能性があり、耐久性で言えば銀歯に比べれば弱く、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は壊れる可能性があるため避けた方が良いでしょう。
また、スポーツをされている方にも注意が必要で特にボクシング、アメフトといった顔に衝撃が加わるリスクのあるスポーツをされている方にも不向きと言えます。
・寿命
セラミックの素材自体には寿命はなく半永久的に使用できますが、使い続けているとセラミックが外れたり、割れたりすることがあり、この場合に寿命を迎えたと認識されています。
一般的にセラミック治療の寿命は10~15年と言われており、詰め物、被せ物で使われる素材の中では長い方だと言われています。
しかし費用が高額なため再度同じ費用で治療を行うと考えると費用面での負担は大きいと考える方は多いかもしれません。
だたし、定期メンテナンスや日々の適切なセルフケアをしっかり行うことで寿命は15年以上伸びる傾向にあり、逆に怠ることで寿命が短くなります。
▪️被せ物、詰め物のセラミックって実際どうなの?
セラミック素材には様々なデメリットがありますが、メリットが多いのも事実です。
デメリットばかり見ると確かにセラミックはダメと思われるかもしれませんが、ちゃんとメリットを知り、自分に合った治療かを見極めることが大切です。
詰め物、被せ物の素材でセラミックを進められた経験のある方もいると思いますが、決して悪い治療を進めているわけではなくその患者さんにはセラミックを使用した方がメリットが大きいと判断しているからです。
患者さんの状況や状態によってはセラミックの方がいい場合があるのは事実で、批判的な意見だけで決めつけずメリット・デメリット両方を考慮した上で判断するようにしましょう。
▪️セラミック矯正はダメ?
セラミック矯正とは、天然の歯を全体的に削り、セラミック製の人工歯を被せることによって歯列や歯の色、形などを整える治療です。
その他の矯正と比べ圧倒的に期間が短く綺麗な歯列を手に入れることができます。
矯正治療には他にワイヤーやマウスピースを使用する方法があり、この場合は徐々に歯の位置を動かす必要があるためどうしても2~3年と長い期間が必要になります。
セラミック矯正は短期間で矯正が終わると考えると魅力的な治療方法と思われるかもしれませんが、あまりにもデメリットが大きいことを理解しておきましょう。
セラミック矯正のデメリットは様々あり、トラブルが多い治療でもあります。
デメリットには「健康的な歯を全体的に削る必要があり歯の寿命を縮めてしまう」「場合によっては神経を抜く必要のあるケースもある」「虫歯・歯周病のリスク」などあり、さらに根本的な歯並びの改善には至っていません。
セラミック矯正で起こるトラブルも多く、トラブルに中には「理想的な見た目を実現できなかった」「見た目を重視しすぎて噛み合わせがあっていない」「セラミックが破損してしまった」などあり、被せるセラミックを作り替える場合でも莫大な費用がかかる上、虫歯や歯周病になってしまった場合でも作り変える必要性が出てくるため、リスクの高い治療とも言えるのではないでしょうか?
正直、セラミック矯正に関してはおすすめできず、期間がかかったとしてもワイヤーやマウスピースでの方法を強くおすすめします。
このようにトラブルの多いセラミック矯正だからこそ「セラミックは絶対ダメ」と言う言葉が根付いたのかもしれません。
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