インプラント周囲炎は、インプラント周囲の炎症によってインプラント周囲の骨組織の吸収が起こった状況です。
インプラント周囲炎を起こす条件があると考えられます。
インプラント不具合を起こす要因
1.口腔内の管理不足
対応策:清掃指導、メインテナンス、定期検査
2.患者さんの全身状態(自己免疫疾患、甲状腺疾患、膵臓病、肝臓病、骨粗相症、投薬など)
対応策:健康状態の確認(血液検査)、内服薬の確認
3.インプラントの埋入深さ、インプラントの埋入角度の不正
対応策:正確な’診断、インプラント埋入時のサージカルガイドの使用、不正歯列、不正咬合の事前確認
生物学的な形態に基づいた診断
4.口腔粘膜(インプラント周囲粘膜、歯周粘膜)が薄い
対応策:個体差があるため薄い場合は、埋入深さを深くする、あるいは付着歯肉移植
5.審美追求のため、インプラント体付近の粘膜を圧迫した上部構造
対応策:正確な印象、上部構造体の調整
6.インプラントスイッチング、シフティングが行えないインプラントシステム
対応策:最新の同システム対応のインプラントの選択
7.上部構造が内外冠で作られており、セメント材の粘膜内の残留
対応策:残留セメントの除去、ネジ止めの上部構造(スクリューリテイン)を選択する
8.インプラント体の破折、上部ネジの緩み
対応策:正確な技巧操作、適切なインプラント補綴の設計、メインテナンス
以上にあげたように、術前から、メインテナンスに至るまで様々な段階で注意が必要です。特にインプラントを入れる前の
審査診断は重要です。
このようなチェックを行った場合インプラントの不具合、インプラント周囲炎に陥る可能性が大きくなります。