オールオンフォーまたはオールオンシックス(All on 4 またはAll on 6)は無歯顎(歯が1本もない)、多数歯欠損(多く
の歯が無い)多数歯欠損でも連続した欠損が適応となります。
片顎(上顎または下顎)14本の歯の喪失を、少数のインプラントで支えます。
そのため、インプラントの本数を最小にすることが可能になる事と連結により抵抗となることで早期の補綴(上部構
造)の装着が可能であることが最大のメリットです。また、治療費自体を下げることが可能です。
その反面、1本のインプラントに問題(インプラント周囲炎による骨吸収、上部構造の破損)が生じた場合、再度治療後
上部構造の再治療が必要になる事があります、それが最大の欠点といえるかもしれません。
インプラントは補綴の装着で終わりでは無くその後の管理が重要であると言うことです。治療の前にそのことには充分説
明していますが守られない患者さんもみえます、早期の発見、早期治療は治療内容、治療費用においてもインプラント治
療では重要です。

インプラントブリッジを装着、無歯顎でインプラントにて治療
さて、本題の「オールオンフォー(ボーンアンカードブリッジ)の治療手順」について述べていきます。
治療前の準備
1.まず口腔内の衛生状態の改善
2.多数歯欠損が内科疾患との関連がないかのチェック
3.重度の歯周病の場合残存歯の抜歯
4.不適切な義歯が装着されている場合は、義歯の新製、これは適切な咬合状態を得て、後のインプラント診断のために重
要です。CT撮影用にステントを使用して、3次元的なインプラント埋入診断、上部構造の診断、シュミュレーション後に
サージカルガイド製作を行います。
5.骨吸収の著しく進行した状態ではまず骨造成手術が必要です。
治療
1.オールオン4,オールオン6(ボーンアンカードブリッジ)のサージカルガイドを用いた埋入、通常1度の手術で埋入し
ます。
2.骨量、骨質に問題が無いケースでは、手術同時または短期間おいて仮の上部構造を装着します。早期にインプラント上
部を装着した場合、骨とのインテグレーション(結合)が解除される場合があります、この事に関しては治療開始前に充
分理解されることが必要です、その場合別の処置が必要となります。
3.その後、最終の上部構造を装着
4.歯ぎしり等によって歯を喪失している患者さんが多く見られます、そのため歯が無くてもナイトガードの装着を進めて
います。これにより、インプラントや、上部構造を保護します。
5.定期的なメインテナンスを行います、口腔内の炎症のチェックと細菌のコントロールを行います。

All on 4
高山歯科室のオールオンフォーページ、予約は電話、WEBにて取れます。
NETで相談コーナーもあります。