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噛み合わせ(咬合)、顎関節の変化に伴った症状

噛み合わせ、咬合は一生の間に変化して行きます。

顎関節

顎関節

 インプラント治療は噛み合わせが安定完了してから行う事が望ましいため、23歳

24歳以降から基本的にインプラント治療を開始します。

特にインプラント治療を長年行っていてわかることは、インプラントは骨内出移動し

ませんので歯が移動していく事が希に起こります。歯の移動に関しては単純ですので

補綴の治療によって安定化できます。

 しかしながら顎関節、顎関節頭、関節包、顎骨の形態変化は年齢によって必ず起こ

ります。

 臨床的な症状の無い場合は特に治療の必要はありませんが、顎関節症状や、咬合に

よって歯周病が重度になっ

ている場合は治療が必要です。近年はジルコニアや、セラミックの補綴治療が増えて

いるためこれらは増加の傾向にあるかもしれません。

 審美的な要素を優先させた矯正治療を受けられ、または治療中に、20才代で前歯

の歯槽骨(歯を支えている骨)を大きく失った患者さんや、臼歯部の骨をほとんど失

った患者さんも実際お見えになります。

 現在他院にて治療中の患者さんは現在の主治医に言ってもらうしかありませんが、

治療後の患者さんの場合は抜歯、骨の再建、インプラントといった流れで治療を行っ

ています。初期の段階であれば歯周病治療で対応可能ですが、歯の周り全ての骨が失

われた状態では、抜歯後、歯槽骨の再建が必要です。


 また、顎の関節の変化によって、前歯が咬まない状態の方は、臼歯部の咬合性外傷

による歯周病の重度への移行が進みやすいです。早期の治療が必要です。臨床的には

過去に矯正治療を受けている患者さんに多く見られま

す。治療の方針としては咬合の再構成になりますので、再度矯正治療、および補綴さ

れている場合はそれらも治療の対象となります。