名古屋市インプラントクリニック高山歯科室です。
お子様の矯正は小児矯正(1期治療)と呼ばれ、大人の矯正は成人矯正(2期治療)と呼ばれます。
実は、1期治療と2期治療では治療方法は全くの別物です。お子様の歯並びが気になり、調べる中で治療が1期と2期で分かれることを知った方も多いのではないでしょうか?
今回は矯正治療における1期治療と2期治療の違いや、勘違いされている内容についてご紹介していきます。
▪️1期と2期では治療内容が異なる?
矯正治療は、歯列をワイヤーやマウスピース型の装置を使用し長期に渡って負荷をかけ、歯並びを正しい位置に動かすというイメージが強いと思いますが、これは2期治療にあたります。子供が行う1期治療の場合は顎がまだ成長しきれていない状態を利用し、矯正装置で顎を広げて歯が生えてくるスペースを確保する治療になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
・1 期治療(小児矯正)
1期治療は5歳~12歳頃までに行う矯正治療で、小児矯正とも呼ばれます。歯並びが乱れる原因は主に顎の幅が狭く歯が生えるスペースが確保できないことにあります。スペースが確保できていなければ、歯が生えてくる段階で隣の歯同士が押し出し合い正しい位置で歯が生えてきません。
そこで顎の成長時期を利用して顎を広げる治療が行われます。特に5~7歳では歯の生え変わりのタイミングということもあり、専用の器具(拡大床やマウスピースなど)を装着することで生え変わるスペースをキープしやすい適正期になります。
このように1期治療は乱れた歯列を綺麗に整える治療ではなく、顎のスペースを確保して永久歯が正常に生えてくる土台を作るための治療になります。
・2 期治療(成人矯正)
2期治療は皆さんが想像している通りの治療かと思います。永久歯が全て生え揃ってから行う矯正治療であり、成人矯正とも呼ばれます。ワイヤーやマウスピース型の矯正装置を使用して乱れた歯列を正常な位置に整える治療になります。
1期治療を行なっておらず、2期治療からスタートする場合はすでに顎の成長が止まっているため、顎を広げる治療は難しくなり、広げたとしてもなかなか安定はしません。
そのため綺麗に歯列を並べるスペースを確保するためには抜歯を行なってスペースを確保するケースが多くなります。
▪️意外と勘違いされていること
お子様の矯正治療を検討されている方の中には、「1期治療が終われば矯正治療は終了」と思われている方は多いのではないでしょうか?
もちろん1期治療が終われば歯が生えるスペースは確保されているため、ほとんどの場合大きな歯列の乱れは起こらないと言えます。しかし、顎を広げスペースを確保するだけでは目指しているような綺麗な歯列にはほとんどなりません。
実は、1期治療でしっかりとした顎の土台作り、2期治療で歯並びを整える流れが最も最適な矯正治療になります。1期治療を行なっておくことで抜歯を避けることができ、2期治療の期間短縮や負担の削減、コスト削減につながります。
▪️まとめ
いかがでしたか?子供も大人も矯正治療と一言で言われていますが、治療内容が全く異なることが分かっていただけたかと思います。矯正治療は早いうちにと聞いたことはあるかもしれませんが、これは子供の段階でしっかり顎の土台から治療が行えるので、抜歯や期間、費用の負担といった患者さん側の負担を減らせれるからであるのも勿論、一番は最も綺麗な歯列を得られる可能性があるからです。
そして矯正治療は見た目ばかりが重要視されますが、虫歯予防や歯周病予防など様々な口腔内トラブルの予防にも繋がります。
お子様の矯正治療を検討されている方は1期治療と2期治療を合わせて1つの矯正治療と覚えておきましょう。
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