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糖尿病疾患と歯周病、インプラント

11月11日はインシュリンの発見にちなんで世界糖尿病デーです。世界的な名所がブルーにライトアップされます。糖尿病罹患者数は1000万人を超えています。
糖尿病疾患は、歯周病の進行、悪化、歯周病治療後の予後インプラント治療後の予後に大きく影響します。
歯周病外科インプラント外科を行う際は血液検査を行いますが、通常診療では血液検査を行わないことが多いと思います。
過去に術前血液検査において、血糖値500mg/dlを超える方が見えましたが、早急に医科の受診を進めています。仮にこの状態でインプラント治療を行った場合重篤な合併症を引き起こすこととなります。
糖尿病の方の歯肉の上皮細胞層は健康な人に比べて薄くて脆弱なため細菌感染しやすく、歯周病に罹患しやすく、組織の修復も低下しており歯周病が重度に進行しやすくなります。30年以上の臨床の中で30歳代ですべての歯を抜歯しなくてはならない重度歯周病に罹患した患者さんを数名診ていますが血液検査の結果中程度以上の糖尿病でした。
今後日本の糖尿病患者さんは増加傾向にあります、疾患を早く発見してコントロールを行っていただき歯周病を進めないようにしていただきたいです。

高山歯科室
歯科医師
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