愛知県名古屋市中区栄 松坂屋隣、高山歯科室、歯周病専門医、インプラント専門医の高山です。
インプラント治療をより安定して長期に渡って機能して行くために欠かせないことですが、まず日々の患者さんの手入れの部分と術前に充分診断してどのような条件を満たしている事がいいかの二つに分けて話します。
後者は、患者さんが自分では関与できない治療を行う歯科医師の問題ですが、患者さんがどのような基準で先生を選択するかわ非常に難しい問題です。
まず患者サイドの気をつける事です。
1..基本的には歯科医院で指導されたブラッシングを日々行う事です。その際炎症のサインがあれば歯科医に見てもらってください。それは歯肉からの出血です。歯肉の感染の兆候です。炎症は宿主の免疫に左右されますので、短期間出血して出なくなることが多いですので、放置しておかないこと。
2.清掃では、歯間ブラシ、ウルトラフロスは必須です、歯科医の指導の下使用してください。
3.咬合で歯周病となり、インプラントになったケースでは、ナイトガードを装着してください。そうでないケースでもナイトガードはお勧めします。
4.従来の歯石を取っていただく事も大事ですが、メインテナンスでは細菌のコントロールと軟組織、硬組織の管理が必要です、定期的検査、レントゲン検査を受けてください。
5.内科的あるいは全身状態の変化は歯に関係ないと思わず歯科医師に告げてください、服用薬によっては、歯、インプラントの周辺軟組織、骨組織に影響が出ます。私たちはメインテナンスごとに全身状態に関してはお聞きします。それだけでは無く生活環境、食生活などの変化も体には大きく影響が出ますのでおたずねしています。
歯科医師サイドで考えていることは以下です。
1.インプラントは入れるための骨があるかどうかだけではありません。インプラントの入れるポジション、骨の質量です。人体で最小の骨は耳の中の音を伝える耳小骨です。骨のユニットの最小は他はありません。インプラントを入れる場合、インプラント周辺には1.5mmの骨幅は最小で必要です。審美領域であれば2mm以上が最適です。それは血液の流れを遮蔽するため、厚みが必要です。少ないと骨は次第に吸収して無くなります。悪化すればインプラント周囲に炎症が起こったり、審美的に障害を起こします。
2.以上のことを踏まえて骨の造成の必要性の有無。またはCTで診断した場所に正確にインプラントを入れるためにサージカルガイドの製作をしてインプラントを入れます。患者さんの全身的な疾患を把握して治療を行う、こちらで血液検査、心電図などもしますが私たちの医院で疑いがある場合は医師への対診を行っています。
3.清掃しやすいインプラント上部構造の設計、清掃性のいい形態、材質のプラン。
4.インプラント、インプラント上部に傷を付けないで細菌だけを効率よく清掃させる装置を使用してメインテナンス時に清掃する。
5.軟組織、硬組織の検査をメインテナンス時に行う。特に歯肉ポケットからの出血、排膿については毎回データをとり、炎症があれば早期に対応する。
6.前述しましたが、患者さんの生活、身体、飲んでいるクスリなどを把握してあげる。
7.高齢になり清掃能力が低下した場合の対応、特に上部構造が柔軟に対応できるように治療時に配慮しています。
やはり、清掃は重要ではありますがその他の部分も大切ですし、インプラント治療段階で配慮しなければいけない内容は多岐に渡ります。
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