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歯周病が手遅れな症状と段階について

名古屋市栄にある高山歯科室です。

歯周病は早期発見、早期治療が重要ですが、一番大切なのは歯周病にならないよう予防を行うことです。今回は歯周病の段階と、段階に応じた治療方法をご紹介します。



▪️歯周病の段階について

歯周病は自覚症状がなく、気づいた頃にはすでに進行した状態になってしまうことも多い病気です。歯周病と気づかずに放置することで、症状はどんどん進行して行き、周りの歯も病気にかかってしまう可能性があります。

歯周病には段階があり、段階を知ることで少しでも早期発見に繋がればと思います。



STAGE1【歯肉炎】

歯茎自体はコーラルピンクで弾力があり、わりと引き締まった状態です、少し歯肉に炎症が見られる程度です。歯磨きなどで稀に出血がみられる場合もあります。

 

STAGE2【軽度歯周病】

初期の歯肉炎で、赤みが発生したり、歯磨きで出血する・歯が浮いたように感じる・かゆみや違和感を感じると言った段階です。この段階で歯周ポケットと言われる溝を作っていきます。

歯槽骨は歯根の長さ1/3近く消失してしまった状態です。

この時点で少しづつ自覚症状が出てきます。

 

STAGE3【中等度歯周病】

中程度の歯肉炎で、歯茎が赤く腫れて痛みがでたり、出血や膿が出る場合があります。また、口臭・冷たいものがしみるといった症状が出てくる段階であり、歯周ポケットはどんどん深くなっていきます。

歯槽骨は歯根の長さ1/3以上1/2未満まで消失し状態です。

 

STAGE4【重度歯周病】

重度の歯肉炎で、歯槽骨の破壊はかなり進んでおり、膿や出血が見られ、ブヨブヨした状態です。この段階では歯がぐらつき、食べ物は噛みづらく、口臭もきつくなります。

一般的には歯を抜く必要があり、歯槽骨が溶けると入れ歯、インプラント治療などが困難になります。

 

▪️段階に応じた治療法について

上記で述べた通り歯周病には段階があり、段階に応じて治療方法が異なります。それぞれの治療法も見て行きましょう。

 

STAGE1での治療方法

この段階では歯肉炎を治す事が治療になります。具体的には歯の汚れをしっかり取れるよう歯磨きの仕方をご指導します。正しいブラッシングを行うことで多くの歯周炎は治ります。また、歯石がついている場合はスケーリングを行います。

 

STAGE2での治療方法

STAGE1と同様、ブラッシング指導、スケーリングを行うことと合わせて、歯周ポケットの掃除を行います。「スケーリング・ルートプレーニング」と言われ、歯周ポッケットに溜まった歯垢や歯石を専用の器具で取り除きます。

 

STAGE3での治療方法

STAGE2とほぼ同じ治療を行う形となりますが、歯周ポケットの掃除はSTAGE2の段階と比べると一度にかかる時間と回数が多くかかります。

 

STAGE4での治療方法

こちらもSTAGE23と同様の治療も行いますが合わせて、歯周外科、場合によっては抜歯を視野に入れなければなりません。歯周ポケットがかなり深いため、歯周ポケット内に溜まった歯垢や歯石を完全に取り除く事が難しく、汚染された歯茎を切除し、歯周ポケットを浅くして歯垢や歯石が溜まりにくいよう外科処置が必要になります。

また、状態がかなりひどい場合は周りの歯へ悪影響を及ぼす可能性があるため抜歯を行うこともあります。



▪️歯周病が手遅れと言う段階について

歯周病になった場合の治療は治すと言うより進行を食い止める治療になります。歯科医院で適切な治療を行うことで症状の進行は止まります。ただし、治ったわけではなく、少しでも気を抜くと症状はまた進行を始めてしまいます。

そのため、一度歯周病になった場合はすでに手遅れと考える方もいますが、そうではなく、歯周病になったとしても定期的に歯科医院にて治療・予防を行うことで症状を食い止め、健康的な口腔環境の維持が実現できるので、手遅れではありません。



▪️まとめ

いかがだったでしょうか?歯周病には段階があり、段階に応じた適切な治療が必要であり、早期発見、早期治療の必要性も理解頂けたのではないでしょか?当院では再生医療と言われる「歯根膜・骨・歯肉を再生させる治療」や「歯周組織の再生を誘導できるエムドゲインゲル塗布」なども行なっています。歯周病のお悩みがあればどの段階でもいいのでお気軽にご相談下さい。

 

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