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インプラントメーカーのそれぞれの特徴



世界には100社以上のインプラントメーカーが存在します。トップクラスの一流メーカーが提供する高品質なインプラントパーツをはじめとして、粗悪なコピー品まで、品質はさまざま。


インプラント治療を成功に導くには、術者である歯科医師にインプラントに関する一定水準以上の知識と技術が求められます。同時に、使用するインプラントパーツも高品質であることが重要です。


当院では、世界的に評価を得ているBioHorizons社、および、世界シェアトップのStraumann社の製品を用いてインプラント治療を行っています。


今回は、当院で取り扱っているインプラントメーカーのそれぞれの特徴をご紹介します。


■BioHorizons社のインプラントの特徴


BioHorizons(バイオホライズン)はアメリカに本社があるインプラントメーカーです。1997年からインプラントパーツを販売しており、世界85ヶ国以上でバイオホライズン社のインプラントが使われています。


特徴①特許技術により歯ぐきや顎の骨とフィクスチャーとの定着力・結合力をUP


バイオホライズンのインプラントはフィクスチャーの表面に「Laser-Lok(レーザーロック)」加工を施しています。


レーザーロックとは、フィクスチャーの表面に一定間隔に溝を掘ることで歯ぐきや顎の骨とフィクスチャーの定着力・結合力を高める特許技術です。


{歯ぐきとフィクスチャーの定着力を高める技術を持つのはバイオホライズンのみ}


フィクスチャーはつるんとしているよりも、表面がざらざらしている方が顎の骨との結合力を高められます。このため、ストローマン社など多くのメーカーではフィクスチャーにざらざらした表面加工を施しています。


バイオホライズンはフィクスチャーの表面に統一性のある微細な溝を掘っています。ざらざらしたランダムな表面加工ではなく、あえて統一性のある微細な溝を掘ることで軟組織である歯ぐきへのフィクスチャーの定着力、および、顎の骨とフィクスチャーとの結合力を高める点がバイオホライズンのインプラントの最大の特徴です。


顎の骨との結合力UPに加え、歯ぐきの定着力まで高められる表面加工技術を持つのは世界の中でもバイオホライズンのレーザーロック・インプラントのみです。


◎レーザーロック・インプラントのメリット

顎の骨に加え、歯ぐきの定着力も高めるバイオホライズンのレーザーロック・インプラント。歯ぐきへのフィクスチャーの定着力を高めることにより、レーザーロック・インプラントには以下のようなメリットがあります。


・歯ぐきと顎の骨にフィクスチャーがしっかり定着・結合することで細菌感染を防ぎやすくなる

・フィクスチャーと人工歯を連結するアバットメントの縁にしっかり歯ぐきが定着するため、仕上がりの見た目がより自然になる

・歯ぐきへのフィクスチャーの定着力を高めることで細菌感染を防ぎやすくなり、治療後のインプラント周囲炎の発症リスクの低減につながる


特徴②豊富な種類のインプラントパーツでさまざまな症例・シチュエーションに対応できる


バイオホライズンのインプラントは以下の豊富な種類のパーツを備えています。


・テーパードプラスインプラント

・テーパードインプラント

・ティッシュレベルインプラント

・ショートインプラント


バラエティ豊かなラインナップにより、顎の骨の高さが低いケースや1回法による手術を行う場合など、さまざまな症例・シチュエーションに対応出来る点が特徴です。


■Straumann社のインプラントの特徴


Straumann(ストローマン)はスイスに本社があるインプラントメーカーです。世界シェア1位のインプラントメーカーであり、1972年からインプラントパーツを開発・販売しています。


スイスのベルン大学のインプラント研究チーム(ITI)との技術連携を行い、科学的&化学的エビデンスに基づいた製品を開発。古い歴史を持つと共に常に高品質なインプラントパーツを供給しているメーカーであり、世界で初めてフィクスチャーにざらざらした表面加工(SLA)を施したのもストローマンです。


高い機能性を持つインプラントパーツにより、現在に至るまで世界のトップを走り続けています。


特徴①SLA表面加工により顎の骨とフィクスチャーとの結合力をUP


ストローマンのインプラントはフィクスチャーの表面にざらざらした表面加工「SLA(Sand-blasted Large-grit Acid-etched)」を施しています。


SLA表面加工とは、フィクスチャーにコランダムという微細な粒子を吹きつけ、酸処理を行って表面をざらざらにする加工方法です。SLAによってざらざらした表面になることで表面積が増え、顎の骨とフィクスチャーとの結合力を高めています。


{世界で初めてフィクスチャーに表面加工を施したストローマン}


ストローマンが登場する以前のフィクスチャーは表面がつるんとしており、顎の骨との十分な結合が得られないことがありました。


1972年、ストローマンはベルン大学のインプラント研究チーム(ITI)と技術連携し、フィクスチャーの表面をざらざらに加工して顎の骨との結合力をUPさせるストローマンインプラントを開発。インプラント業界に衝撃を与えます。


表面がつるんとした製品しかなかった時代、フィクスチャーの表面をざらざらにしてあごの骨との結合力を高める、というストローマンのアイディアはまさに“画期的”な開発だったのです。


ストローマンインプラントの登場以降、世界中の多くのインプラントメーカーがフィクスチャーに表面加工を行うようになりました。


特徴②直径が小さい&強度が高いフィクスチャーで身体への負担を軽減


ストローマンのSL Activeインプラントは以下のようなさまざまな特徴を持っています。


・直径が小さい(強度を高めることでサイズダウンを実現)

・強度が高い(チタンにジルコニウム(人工ダイヤモンド)を配合して強度をUP)

・結合力が高い(SLA表面加工により顎の骨とフィクスチャーとの結合力をUP)

・長期の安定性(10年後のインプラント生存率は98.2%を記録)(※1)(※2)


(※1)ストローマン社HPより引用。

(※2)患者様や口腔内の状態により、残存

期間が短くなるケースがあります。


フィクスチャーの直径が小さいため従来の製品と比べて埋め入れ時の侵襲が少なく、身体への負担が軽減される点がSL Activeの大きな特徴です。また、フィクスチャーのサイズダウンにより、顎の骨の幅が細い場合など、従来のインプラント治療では対応が困難な症例にもフィクスチャーを埋入できる可能性を高められます。


【治療院選びの際はインプラントメーカーをチェックしましょう】


インプラントパーツ(フィクスチャー、アバットメント)の品質はインプラント治療の結果を左右します。


歯科医師の技術が高く、優れた機器を備えていても、低品質なインプラントパーツだと手術時や治療後にフィクスチャーの脱落・破損などのトラブルが起きる確率が高まります。


インプラントの治療院選びの際は、歯科医院がどのメーカーのインプラントパーツを使っているかをチェックしましょう。


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