歯周ポケットを基準とした場合、中程度4mm,重度6mm以上のポケット深さがあります。
ポケットが浅くても、骨が二分の1以上吸収していれば中程度以上ですし、複数歯根がある歯
で分岐部以上骨が吸収していれば中程度以上進行しています。
ポケットが浅く骨吸収があまりないケースでも動揺度(歯の揺れ具合、自覚できる状態は重度
です。このような場合でも中等度以上です。
このように、定期的に歯科で見てもらって歯周ポケットに変化が無い状態であっても実は進行
している場合があります。また基礎疾患があったり、喫煙、歯ぎしりなどのリスクファクター
が高い方も進行していくリスクがあります。
中等度以上重度歯周病では歯周外科を必要として咬合力のマネージメントが必要とないます。
一般的にメインテナンスと言われる状態は治癒した状況、歯周病では中程度、重度の歯周病で
は治癒は難しくサポーテッドセラピーと言います。定期的歯石除去だけでは歯周病の進行は止
められません。また長期的にこの状態が続けば、ポケットの中の歯根、露出した歯根に虫歯が
できて歯周病治療が困難となります。