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骨がないと言われたインプラント|骨造成の選択肢を歯周病・インプラント専門医が解説

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骨がないと言われたインプラント|骨造成の選択肢を歯周病・インプラント専門医が解説

他院で「骨がないからインプラントは無理」と言われた方でも、骨造成という治療によってインプラント治療が可能になるケースは多くあります。

本記事では、名古屋市中区栄でインプラント治療を35年以上行っている歯周病・インプラント専門医が、骨造成の種類、適応、治療の流れまでをわかりやすく解説します。

「もう一度しっかり噛める歯を取り戻したい」――そう願う方の選択肢を広げる情報としてお役立てください。


この記事でわかること

  • なぜ「骨がない」と言われるのか、その3つの主な原因
  • 骨造成の代表的な4つの方法とそれぞれの違い
  • 骨造成が適応となるケース・難しいケース
  • 治療の流れと期間の目安
  • 高山歯科室での難症例対応について

1. なぜ「骨がない」と言われるのか

インプラントは、人工歯根(チタン製のネジ状の部品)を顎の骨に埋め込み、その上に歯を被せる治療です。土台となる骨の量と質が不十分だと、インプラントを安定して支えられません。

骨が不足する主な原因は次の3つです。

1. 歯を失った後、長期間放置していた

歯を失うと、その部分の骨は「噛む刺激」を受けなくなります。すると、骨は徐々に痩せていきます(廃用性萎縮といいます)。歯を失ってから数年放置すると、骨の幅・高さの両方が大きく失われていることが少なくありません。

2. 重度の歯周病で骨が溶けてしまった

歯周病は、歯を支える骨を溶かしながら進行する病気です。重度まで進んだ歯周病で歯を失った方は、その時点ですでに周囲の骨が大きく失われています。

3. 上顎の奥は、もともと骨が薄い構造

上の奥歯の上には「上顎洞(じょうがくどう)」という空洞があります。この空洞の位置や大きさによって、もともと骨の厚みが薄い方もいます。


2. 骨造成とは|不足した骨を再生させる治療

骨造成とは、不足した骨を人工的に補い、再生を促す外科処置の総称です。 これにより、本来ならインプラントが難しかった部位でも治療が可能になります。

代表的な方法は4つあります。

1. GBR法(骨再生誘導法)

骨の幅や高さが部分的に不足している場合に行う基本的な方法です。骨補填材を不足部位に置き、専用の人工膜(メンブレン)で覆うことで、骨が再生するスペースを確保します。

適応: 比較的軽度〜中等度の骨不足
治癒期間: 4〜6ヶ月程度

2. サイナスリフト

上顎の奥歯で、上顎洞までの骨の高さが大きく不足している場合に行います。上顎洞の底にある粘膜(シュナイダー膜)を持ち上げ、その下にできたスペースに骨補填材を入れて骨を作ります。

適応: 上顎奥歯で骨の高さが4mm未満など、重度の不足
治癒期間: 6ヶ月程度

3. ソケットリフト

サイナスリフトと同様に上顎洞底を持ち上げる方法ですが、こちらはより軽度の不足に対応する、低侵襲な方法です。インプラント埋入と同時に行えることが多く、患者さんの負担が少ない方法です。

適応: 上顎奥歯で、ある程度の骨の高さが残っている場合
治癒期間: インプラントの治癒期間とほぼ同じ

4. ブロック骨移植

骨の不足が大きく、他の方法では対応が難しい重度の症例に行います。患者さんご自身の他の部位(下顎の親知らず付近など)から骨をブロック状に採取し、不足部位に移植します。

適応: 重度の骨不足、他の方法で対応困難な症例
治癒期間: 6ヶ月程度


3. 「骨造成すれば誰でもインプラントできる」わけではない

正直にお伝えすると、骨造成にも限界があります。次のような場合は、慎重な判断が必要です。

  • 全身疾患(重度の糖尿病、骨粗鬆症の一部の治療中など)がある方
  • 喫煙習慣が強く、改善が難しい方
  • 噛み合わせ全体に大きな問題がある方

ただし、「骨がない」と一言で言っても、その状態は人それぞれです。 CT検査で正確に骨の状態を把握すれば、思っていたよりずっと多くの選択肢があることが少なくありません。

「他院で無理と言われた」方ほど、一度精密検査を受けることをおすすめします。


4. 治療の流れ(高山歯科室の場合)

  1. ご相談(30〜60分)
  2. CT撮影・口腔内検査
  3. 診断結果・治療計画のご説明
  4. 骨造成手術(必要な場合)
  5. 治癒期間(4〜6ヶ月)
  6. インプラント埋入
  7. 上部構造(歯の部分)の装着
  8. 定期メインテナンス

手術は静脈内鎮静法(麻酔科医による管理下)で行いますので、ほとんどの方が寝ている間に処置が終わります。


5. 高山歯科室での難症例対応について

当院では、開院以来35年にわたりインプラント治療と歯周再生療法に取り組んでまいりました。

  • 日本歯周病学会 認定歯周病専門医
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • 学会発表・論文発表多数(日本歯周病学会会誌、日本口腔インプラント学会誌、AAID、Academy of Osseointegration 等で症例発表)
  • 中部・関西圏の15以上の歯科医院への出張手術経験
  • 歯周再生療法を1994年から実施

特に、「他院で骨がないと断られた症例」「他院でインプラントが失敗した症例の再治療」などの難症例について、これまで多くの方の治療を担当してまいりました。


よくあるご質問(FAQ)

Q. 骨造成は痛いですか?

A. 手術は静脈内鎮静法を用いて行いますので、ほとんどの方は寝ている間に処置が終わります。術後の痛みについても、適切な処方とアフターケアで対応します。

Q. 骨造成の費用はどのくらいですか?

A. 部位や方法によって異なります。GBRは部分的な処置か広範囲かで費用が変わり、サイナスリフトは比較的高額になります。当院では症例ごとに個別にお見積もりをお作りし、納得いただいてから治療に進みます。 費用についてのご相談だけでも構いません。

Q. 治療期間はどのくらいかかりますか?

A. 骨造成後、骨が安定するまで4〜6ヶ月の治癒期間が必要です。その後インプラント埋入、さらに2〜6ヶ月の治癒期間を経て歯が入ります。トータルで1年〜1年半が目安です。

Q. 他院で「骨がないから無理」と言われましたが、本当に治療可能ですか?

A. CT検査で実際の骨の状態を確認しないと、確実なことは申し上げられません。 ただ、当院では他院で断られた多くの方の治療を担当してきた経験があります。まずは一度、ご相談にお越しください。

Q. 持病があってもインプラント治療は受けられますか?

A. 全身の健康状態を事前に詳しく確認させていただきます。糖尿病、高血圧、骨粗鬆症などの持病がある方でも、状態がコントロールされていれば治療可能なケースが多くあります。お薬手帳をお持ちいただければ、より正確にご案内できます。


一人で悩まず、まずはお話を聞かせてください

「骨がないと言われた」「他院で断られた」――そうした状況でも、選択肢はまだあるかもしれません。

当院では、いきなり治療を決める必要はありません。まずは現在の状態をCTで確認し、可能な治療法を一緒に考えていく場として、ご相談の時間を大切にしています。

「治療を決めていないけど話だけ聞きたい」「他院での治療内容についてセカンドオピニオンが欲しい」――そうしたご相談も歓迎しております。お気軽にお声がけください。

ご相談・ご予約はこちら

WEB予約は24時間受付中|お電話:052-242-2213


高山歯科室

〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-15-27 いちご栄ビル7階(松坂屋隣)
TEL: 052-242-2213
WEB予約:24時間受付

院長:高山 光平
– 日本歯周病学会 認定歯周病専門医
– 日本口腔インプラント学会 会員
– 日本臨床歯周病学会 会員
– 東海インプラント・歯周病研究会 代表
– 日本先端歯科技術研究所 会員
– インプラント臨床経験35年
学会発表・論文発表多数(日本歯周病学会会誌、日本口腔インプラント学会誌、AAID(アメリカ口腔インプラント学会)、Academy of Osseointegration 等)


本記事は2026年5月時点の情報に基づいて作成しています。治療効果・期間・費用には個人差があります。治療方針は患者さんごとの状態に応じて変わりますので、詳細は診察・カウンセリングにてご確認ください。インプラント治療および骨造成は自由診療です。