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歯の神経を取らずに歯を残す方法

歯を失う多くの原因は、歯周病と歯根の病変、歯根の破折です。

どの病気も歯根の表面にあるセメント質、歯根膜に問題が起こり、細胞が壊死(死んでしまった)した状態です。

軽い根尖の病変であれば、歯根の根管治療で病変が無くなり、失われた歯根膜や、骨が元に戻ってくれます。

回復しないような広範囲の骨の吸収、囊胞形成(膿がたまった袋)の場合は、根尖病変の除去と歯根周辺の細胞組織の再生治療

を行います。

また、歯科で行う「神経を取る」(抜髄処置ー歯髄を取ること)を行わないで虫歯で歯髄の露出したところをバイオセラミック

で覆って「歯の神経を取らずに残す治療」を行っています。(初診料2万円_バイオセラミックでの治療15万円、保険適応

外)も行っています。主に水酸化カルシウムとMTAを使用しています。

歯の神経の炎症が進行している場合、歯髄を取らないと痛みが取れない場合もありますので成功率は90〜95%程度です。歯

の症状が強い場合は歯髄を鎮静出来ないのでこの処置は不向きです。

歯髄の炎症が元に戻らない状態(化膿している場合、症状が強い場合、歯髄の充血が強い)場合は適応できません。