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ケース2|「抜くしかない」重度歯周病を、インプラント併用+歯周組織再生療法で保存した症例【名古屋・栄】

症例カテゴリー:重度歯周病・咬合の崩壊

ケース2|「抜くしかない」重度歯周病を、インプラント併用+歯周組織再生療法で保存した症例【名古屋・栄】

この症例のポイント
広い範囲に進行した重度歯周病で、上下の前歯は当初「保存が難しい」状態でした。奥歯の欠損で噛み合わせ(咬合)の支えも崩れ、骨の吸収が進んでいました。そこで、①歯周治療と細菌のコントロールで原因を除去 → ②インプラントで咬合の支えを回復 → ③矯正で唇側にはみ出した前歯を整え、唇側の骨吸収の進行を止める → ④骨の状態が整ったうえで上下顎に歯周組織再生療法、という順序で治療。CT(3D)で歯槽骨が大きく回復し、抜歯を回避できました。名古屋・栄の高山歯科室は1994年から歯周組織再生治療に取り組んでいます。

患者さんの情報・診断

年齢・性別
46歳・男性
主訴
歯周病を治したい。左側の奥歯が無く噛みにくい(咀嚼障害)。
現状・検査
広範囲に重度の歯周病。歯を支える骨が大きく失われ、上下の前歯は当初「保存が難しい」状態。奥歯の欠損で噛み合わせ(咬合)の支えも崩れていた。
診断
広汎型 重度慢性歯周炎/咬合崩壊・左側臼歯部欠損
治療内容
歯周基本治療・細菌コントロール(PCR菌検査・抗菌療法)/インプラントによる咬合支持の回復/矯正/上下顎の歯周組織再生療法/定期メインテナンス
治療期間
約4年(2017年〜2021年)
治療費用(自費・税込)
インプラント 1本 25万円〜/矯正 88万円〜/歯周組織再生療法 27万円〜。歯周組織再生療法はリグロス使用時は保険適用となる場合があります。

術前の状態

術前(2017年):広範囲に重度の歯周病で、歯を支える骨が大きく失われている口腔内写真(正面)
術前(2017年):広い範囲に重度の歯周病。歯を支える骨が大きく失われていました。

検査画像(パノラマ・CT)

歯を支える骨の状態を、パノラマX線とCT(3D)で立体的・全体的に評価しました。前歯部を中心に、歯槽骨が大きく吸収していることが確認できます。

術前パノラマX線(患者情報の印字部分は除去済み)。歯を支える骨が広く失われている
術前パノラマX線(患者情報の印字部分は除去済み)。
CT(3D・治療初期):前歯部で歯槽骨が大きく吸収している
CT(3D・治療初期):前歯部で歯槽骨が大きく吸収(青は欠損/インプラント予定部)。

なぜ「抜かずに」保存できたのか ― 治療の考え方

重度歯周病で「抜くしかない」とされる歯でも、原因を順序立てて取り除いてから再生療法を行うことで、保存できる場合があります。本症例では次の順序で治療しました。

  1. 原因を取り除く:歯周基本治療と細菌のコントロール(PCR菌検査・抗菌療法)で炎症を抑える。
  2. インプラントで噛み合わせの支えを回復:欠損部を補って咬合を安定させ、残った歯の負担を軽減する。
  3. 矯正で歯を正しい位置へ:唇側にはみ出していた上顎前歯を整え、唇側の骨吸収の進行を止める。
  4. 整った状態で歯周組織再生療法:上下顎に再生療法を行い、抜歯を回避して歯を保存する。

CT(3D)で見る歯槽骨の改善

CT(3D)治療前:歯槽骨が大きく吸収している
治療前
CT(3D)改善後:歯槽骨の状態が大きく回復している
改善後

原因を除去し咬合を整えたうえで再生療法を行った結果、歯槽骨の状態が大きく回復しました(効果には個人差があります)。

手術の実際(上下顎の歯周組織再生療法)

歯周組織再生療法の流れ:①下顎に再生材を応用 ②下顎を縫合 ③上顎前歯部の再生療法
①下顎:骨欠損部に再生材を応用 → ②下顎:歯肉を戻して縫合 → ③上顎:前歯部の再生療法。

レントゲン(パノラマ)で見る 術前 → 術後

術前パノラマ(2017年):骨が広く失われている
術前(2017)
術後パノラマ(2025年):インプラントで咬合を回復し、骨の状態も改善
術後(2025年・経過観察時)

失われていた歯を支える骨が回復し、当初「保存が難しい」とされた歯を残せています。

治療の経過(術前 → 術後)

術前(2017年)の口腔内正面
術前(2017)
術後(2025年)の口腔内正面。噛み合わせが安定している
術後(2025年・経過観察時)

重度歯周病で「抜くしかない」とされた歯を保存し、噛み合わせも安定。長期にわたり良好に経過しています。

考察

噛み合わせ(咬合)の支えが崩れると、歯を支える骨の吸収が進みます。本症例では、原因の除去・細菌コントロール・矯正(唇側にはみ出した前歯の改善)を先に行い、骨の状態を整えたうえで再生療法を行ったことが、抜歯の回避につながったと考えています。歯周病は「歯みがきだけ」でなく、噛み合わせ・歯の位置・全身状態も関わることが少なくありません。

治療のリスク・副作用・費用

  • 費用(自費・税込):インプラント 1本 25万円〜/矯正 88万円〜/歯周組織再生療法 27万円〜。歯周組織再生療法はリグロス使用時は保険適用となる場合があります
  • 外科処置に伴う腫れ・痛み・出血・感染、再生量には限界と個人差があります。
  • 喫煙・清掃不良・メインテナンス未実施で予後が悪化することがあります。
  • これは治療例であり、治療内容・費用は口腔内の状況により変わります。診断のうえ治療計画を作成しますので、ご自身に合った治療法かをご検討ください。保険適用でも改善を図れる場合があります。
監修
高山歯科室 院長 高山 光平
名古屋・栄の高山歯科室院長。1994年から歯周組織再生治療(メンブレン/エムドゲイン/リグロス)に取り組み、重度歯周病・咬合崩壊症例のインプラント併用治療にも対応しています。

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よくある質問

Q. 重度の歯周病で「抜くしかない」と言われました。残せますか?
A. 骨の状態や咬合によっては、原因を取り除き、必要に応じてインプラントで噛み合わせを支え、歯周組織再生療法を行うことで残せる場合があります。まず精密検査で診させてください。結果として抜歯が最善のこともありますが、その場合も選択肢を含めてご相談します。
Q. 保険でも治療できますか?
A. 歯周組織再生療法はリグロス使用時は保険適用となる場合があります。本症例は自費での治療例ですが、保険適用でも改善を図れる場合があります。診断のうえ、ご希望に合わせて治療計画をご提案します。
Q. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 本症例では、インプラント1本25万円〜、矯正88万円〜、歯周組織再生療法27万円〜(いずれも自費・税込)でした。治療内容・費用は口腔内の状況により変わります。検査のうえ、事前にご説明します。
重度の歯周病・「抜くしかない」と言われた歯のご相談は高山歯科室へ
名古屋・栄/医療法人 高山歯科室
052-242-2213
WEBで予約する
〒460-0008 名古屋市中区栄3-15-27 いちご栄ビル7F

※本症例は患者さんの同意を得て掲載しています。これは治療例であり、治療内容・費用は口腔内の状況により変わります。診断のうえ治療計画を作成しますので、ご自身に合った治療法かをご検討ください。保険適用でも改善を図れる場合があります。費用は自由診療(税込)。治療期間 約4年(2017〜2021)。手術中の写真を含みます。効果には個人差があり、リスク・副作用が生じる場合があります。