他院で入れたインプラントの不具合|インプラント周囲炎・失敗例の再治療
インプラントは「入れて終わり」の治療ではありません。
「他院で入れたインプラントが揺れる」「歯ぐきから膿が出る」「痛みが続いている」――そうしたお悩みでご相談に来られる方は、年々増えています。
本記事では、35年のインプラント臨床経験を持つ専門医が、インプラントが不調になる原因、その対処法、そして他院失敗例の再治療について解説します。
「もう手遅れかもしれない」と諦める前に、一度知っていただきたい情報をまとめました。
この記事でわかること
- インプラント周囲炎とは何か
- 他院で入れたインプラントの不具合パターン
- 再治療として可能な選択肢
- いつ専門医に相談すべきか
- 高山歯科室での難症例対応について
1. インプラント周囲炎とは
インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに細菌感染が起き、それを支える骨が溶けていく病気です。
天然の歯における歯周病と、似た仕組みで進行します。
目次
- 初期段階:インプラント周囲粘膜炎
- 進行段階:インプラント周囲炎
- 末期段階:インプラント脱落
- 1. メインテナンス不足
- 2. 噛み合わせの問題
- 3. 当初の埋入位置・角度の問題
- 4. 細菌コントロールの問題
- 5. 上部構造(被せ物)の不適合
- 軽度(粘膜炎・初期周囲炎)の場合
- 中等度(骨吸収が進行中)の場合
- 重度(骨支持を大きく失った)の場合
- 当院の特徴
- 大切にしていること
- Q. 他院で入れたインプラントでも診ていただけますか?
- Q. インプラント周囲炎は治りますか?
- Q. インプラント除去は痛いですか?
- Q. 再治療の費用はどのくらいですか?
- Q. もう一度同じことが起きないか不安です
- Q. 元の歯科医院に何か言われませんか?
- 高山歯科室
初期段階:インプラント周囲粘膜炎
インプラント周囲の歯肉に炎症が起きている段階。腫れ、赤み、ブラッシング時の出血などが見られます。骨はまだ溶けていません。この段階なら、適切な処置で改善する可能性が高いです。
進行段階:インプラント周囲炎
炎症が骨にまで及び、インプラントを支える骨が溶け始めた状態。膿が出る、歯肉が下がる、インプラントの動揺などが起きます。ここまで進むと、対応が難しくなります。
末期段階:インプラント脱落
骨の支持を失い、インプラントが脱落、あるいは除去せざるを得ない状態。
2. なぜインプラントが不調になるのか
他院で入れたインプラントの不具合のご相談を多く受けてきましたが、原因は主に以下のパターンに分類されます。
1. メインテナンス不足
インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎にはなります。 「インプラントは一生もの」「もう歯科医院に行かなくていい」という誤解で、定期メインテナンスを受けていないケースが最も多いパターンです。
2. 噛み合わせの問題
噛み合わせのバランスが悪く、特定のインプラントに過剰な力がかかり続けると、周囲の骨が損傷します。歯ぎしり・食いしばりの強い方は特に注意が必要です。
3. 当初の埋入位置・角度の問題
インプラント埋入時に、骨の量や位置を十分に考慮していなかった場合、長期的に問題が起きやすくなります。
4. 細菌コントロールの問題
歯周病の方がインプラントを入れた場合、もとの細菌叢がインプラント周囲炎を引き起こすリスクが高まります。インプラント前後の歯周病管理が不十分だと、再発しやすくなります。
5. 上部構造(被せ物)の不適合
上部構造とインプラント本体の接合部に隙間や段差があると、そこに細菌が溜まり、炎症の原因になります。
3. 他院で入れたインプラントの再治療|選択肢
「他院で入れたインプラントだから対応できない」ということはありません。当院では他院失敗例の再治療を多数担当してまいりました。
可能な選択肢は、状態によって異なります。
軽度(粘膜炎・初期周囲炎)の場合
- 徹底的なクリーニング(プロフェッショナルケア)
- ご自宅でのセルフケア指導
- 必要に応じて抗菌薬の使用
- 噛み合わせの調整
- 定期メインテナンスの開始
この段階なら、インプラントを残せる可能性が高いです。
中等度(骨吸収が進行中)の場合
- 外科的な処置(インプラント周囲の汚染除去)
- 必要に応じて骨再生療法の併用
- 上部構造の見直し(不適合な場合は作り直し)
- 噛み合わせの精密な再構築
重度(骨支持を大きく失った)の場合
- インプラント除去
- 骨造成による土台の再構築
- 新たなインプラントによる再治療
「もうだめだ」と思われる状態でも、骨造成と組み合わせることで再治療が可能なケースがあります。
4. こんな症状があればご相談ください
以下のような症状があれば、早めに専門医にご相談ください。早期発見・早期治療が、インプラントを救う最大の鍵です。
- インプラント周囲の歯ぐきが腫れている、赤い
- ブラッシング時に出血する
- 噛むと違和感や痛みがある
- インプラントが少しでも動く感じがする
- 歯ぐきから膿が出る
- インプラントの周りの歯ぐきが下がってきた
- 口臭が以前より強くなった
- インプラントを入れた医院に通えなくなった
- インプラント治療後、何年もメインテナンスを受けていない
5. 高山歯科室での難症例対応
当院では、他院で入れたインプラントの不具合・失敗例に対する再治療を、長年にわたって多数担当してまいりました。
当院の特徴
- 35年のインプラント臨床経験
- 日本歯周病学会 認定歯周病専門医として、歯周組織の専門的管理が可能
- アメリカ口腔インプラント学会認定専門医(Diplomate of the American Board of Oral Implantology)も在籍
- 学会発表・論文発表多数(国内外の学会で症例発表)
- 関西圏・中部圏の15以上の歯科医院への出張手術経験(難症例対応)
- 歯科麻酔を専門とする歯科医師による安全な静脈内鎮静法
大切にしていること
他院失敗例のご相談では、患者さんが不安と不信感を抱えていらっしゃることがほとんどです。
そのため当院では:
- まずは現在の状態を丁寧に診査し、ご説明します
- 「なぜ今の状況になったのか」を、可能な範囲でお伝えします
- 治療の選択肢を、メリット・デメリット両方含めて提示します
- 治療するかどうかも含め、患者さんご自身で判断していただきます
よくあるご質問(FAQ)
Q. 他院で入れたインプラントでも診ていただけますか?
A. はい、診させていただきます。 他院で入れたインプラントのトラブル相談は、当院の主要なご相談内容の一つです。これまで使われていたメーカーがわからなくても、CT検査である程度判断可能です。
Q. インプラント周囲炎は治りますか?
A. 早期発見であれば、改善する可能性が高いです。 ただし、進行してしまった場合は、インプラントの除去が必要になることもあります。「治る・治らない」は、進行度合いによって大きく異なります。
Q. インプラント除去は痛いですか?
A. 歯科麻酔を専門とする歯科医師による管理下で静脈内鎮静法を用いるため、ほとんどの方が寝ている間に処置を終えられます。術後の痛みは個人差がありますが、適切な処方とケアで対応します。
Q. 再治療の費用はどのくらいですか?
A. 状態と必要な処置によって大きく異なります。 インプラント周囲のクリーニングのみであれば比較的低額ですが、除去・骨造成・新規インプラントとなると相応の費用がかかります。まずは状態を確認させていただき、症例ごとにお見積もりをお作りします。
Q. もう一度同じことが起きないか不安です
A. ご不安はもっともです。当院では再治療後の長期メインテナンスプログラムを重視しています。3〜6ヶ月ごとの定期検診と、ご自宅でのセルフケア指導を組み合わせて、再発リスクを最小化します。
Q. 元の歯科医院に何か言われませんか?
A. セカンドオピニオンや再治療を求めることは、患者さんの正当な権利です。当院では、患者さんの状況を尊重して対応いたします。
まずは状態を見させてください
「他院で入れたインプラントが心配」「どこに相談していいかわからない」――そんな時こそ、専門医にご相談ください。
当院では、いきなり治療を決める必要はありません。現在の状態を確認し、選択肢を整理することから始めましょう。
「治療するかは決めていない」「とりあえず話を聞きたい」――そうしたご相談も歓迎しております。一人で抱え込まず、まずはお声がけください。
WEB予約は24時間受付中|お電話:052-242-2213
高山歯科室
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-15-27 いちご栄ビル7階(松坂屋隣)
TEL: 052-242-2213
WEB予約:24時間受付
院長:高山 光平
– 日本歯周病学会 認定歯周病専門医
– 日本口腔インプラント学会 認定専門医
– 日本臨床歯周病学会 会員
– 東海インプラント・歯周病研究会 代表
– 日本先端歯科技術研究所 会員
– インプラント臨床経験35年
– 学会発表・論文発表多数(日本口腔インプラント学会誌、AAID(アメリカ口腔インプラント学会)、Academy of Osseointegration 等で症例発表)
本記事は2026年5月時点の情報に基づいて作成しています。治療効果・期間・費用には個人差があります。インプラント治療および再治療は基本的に自由診療です。治療方針は患者さんごとの状態によって異なりますので、詳細は診察・カウンセリングにてご確認ください。