- 歯周病治療は、原因菌を細菌レベルで特定することから始めると効率的です。
- 当院はPCR法で歯周ポケットの菌の種類と数を「見える化」します。
- デブライドメント(物理的除去)と薬物療法で原因菌を早期に減らします。
- 菌が増えにくい環境を整え、定期的なメインテナンスで再発を防ぎます。
歯周病の治療は「歯石を取って終わり」ではありません。当院がまず大切にしているのは、何が原因で炎症が起きているのかを細菌レベルで確かめることです。
「なんとなく」ではなく、原因を確かめて治す
歯周病は、お口の中にいる特定の細菌(歯周病原菌)が増えることで進行します。どの菌が、どれくらいいるのか。それがわからないまま治療を進めるのは、相手の正体を知らずに対策を立てるようなものです。原因を正しくつかむことが、効率的で再発しにくい治療への第一歩になります。
PCR法による歯周病原因菌検査
そこで当院では、PCR法という検査を用いています。歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)から少量の菌を採取し、その中にどの種類の細菌が、どれくらいの数いるのかを調べます。歯周病に罹患している方では多くの菌が検出され、その結果にもとづいて治療の方針を組み立てていきます。
PCR法は、もともと感染症の検査などにも使われている精度の高い手法で、肉眼ではわからない細菌の状況を「見える化」できるのが大きな利点です。検査によって、今どの菌が問題になっているのか、治療によって菌が減ったのか、再発のリスクがどの程度あるのか、といったことを客観的なデータとして把握できます。
細菌を早期に減らす ── デブライドメントと薬物療法
原因となる菌がわかったら、次はその菌をできるだけ早く減らし、お口の環境を改善していきます。当院では、デブライドメントと薬物療法を組み合わせ、口腔内の歯周病原菌を早期に駆除することを目指しています。
デブライドメントは、歯の表面や歯周ポケットの中にこびりついたプラークや歯石、汚染された組織を、専用の器具でていねいに取り除く処置です。細菌のすみかそのものを物理的に減らすことで、炎症を抑えていきます。
薬物療法は、これを補う治療です。歯周病菌を毎日のブラッシングだけで取り除くのは、実はとても難しいことです。歯ブラシの届かない場所に潜む菌に対しては、定期的なクリーニングと、必要に応じたお薬の服用を組み合わせることで、より確実に菌の数を減らしていきます。
「環境を整える」ことが再発を防ぐ
歯周病は、一度治療しても、原因となる環境がそのままだと再発しやすい病気です。菌を減らして終わりではなく、菌が増えにくいお口の環境をつくり、それを維持していくことが欠かせません。検査で現状を把握し、原因を取り除き、定期的なメインテナンスで良い状態を保つ。この流れを大切にすることで、歯を抜くことになる前に手を打てる可能性が高まります。
次回は、炎症によって失われてしまった歯周組織を再生する治療についてご紹介します。
高山歯科室ではPCR法による歯周病原因菌検査を行っています。詳しくはお問い合わせください。
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よくある質問(FAQ)
高山歯科室 院長:高山 光平(日本歯周病学会 歯周病専門医)
院長・スタッフ紹介 | 医院紹介
公開日:2026-06-29/最終更新:2026-06-29
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本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。治療の適応や効果には個人差があり、診断・治療方針は診察にもとづきます。